西川美和監督の映画は、ハズレなしで全て面白い、と思う。
それが作家性というものなのか、独特の余韻があって、1回の鑑賞で何日もかみしめられる作品ばかりなのだ。
最近公開された『すばらしき世界』も、その例に漏れず何度も反芻してしまう内容であった。
映画『メイキング・オブ・モータウン』(寸評/感想)
数々の名盤を生んだモータウンレコード創始者、ベリー・ゴーディの回想を中心に語られるドキュメンタリー映画。
この手の音楽映画は劇場の音響で味わわないともったいないし、しかもこの手の作品はいつ上映終了するか分からないので、急いでアップリンク京都に足を運んだ。
映画『ジョーカー』感想(ネタバレあり)
「映画館を出たとき、世界がこれまでと変わって見える」ことが名作映画の条件だと聞いたことがある。
映画『ジョーカー』を観て1ヶ月がたち頭の中で反芻してきたが、たしかに世界の見え方がすこし変わったかもしれない。
※以下、全編にわたりネタバレなので、未見の方はご注意ください。
映画『メランコリック』感想(ネタバレあり)
映画館がそんなに得意ではない。
雑念だらけの性格なので隣の人のモゾモゾ・カサカサが耳につくし、自分の座席位置が悪いと
「あと5列右ならもっといいのに」
という考えがよぎって集中できなかったりもする。
それでも時々、
「これを映画館で観ておかないと俺はきっと後悔する」
という勘が発動する映画がある。
この『メランコリック』がそうだった。