大塚商会アルファメールで運用されていたウェブサイトを、さくらインターネットに切り替えた手順

業務とほぼ関係ない話題ばかり投稿しているブログなので、今回は関係ある小ネタを。
一部の同業者以外には必要とされないようなニッチな話なんですけど、似た状況で検索をされる方がいらっしゃるはずなので、その足しになれば幸いです。

今回の背景

大塚商会が展開するレンタルサーバー・ホスティングサービス「アルファメール」。
1999年ごろから存在するサービスのようで、ウェブサイトを持っていなかった中小企業が「メールもドメインも、簡易CMSでホームページ作成も一括でまかなえる」というメリットで導入し、それなりのシェアをとってきたようだ。
ただ、ウェブサイトを構築できるCMSに関しては、わりとトラディショナルなデザインテンプレートの範囲でしか組むことが出来ないらしく
「メールもドメインも特に今の管理方法のままで不満は特にないんだけど、ウェブサイトだけは時代に合わせたものにリニューアルしたい」
という新規のご相談が当社にあった。
(ちなみに、大塚商会のWebサイト作成(CMS)ページでその「簡易CMS」でのテンプレートの例は確認できる)

当初はアルファメールのウェブサーバ内にWordPressをインストールしつつサイトリニューアルを実施することも検討したのだが、WordPressのバージョンに関することなどサーバ側での諸々の制約なども判明し、断念。
そこで、メールもドメイン管理もアルファメールとしたまま、ウェブサーバだけさくらインターネットのスタンダードプランに移行させることになった。

※実は「いっそドメインもメールもすべて移行しちゃう?」という案も出たが、クライアントは今のメール環境にも慣れており、安易に移行してダウンタイムや予期しないトラブルが発生したら元も子もない。無為な手続きも増えてしまう。

切り替えの手順

端的に言えば、Aレコードを追加する。それだけ。
したがって仮に移転先がさくらインターネットでなくても、やることはほぼ同じになるはず。
とはいえ、注意が必要なところもあったので手順を記しておく。

【手順1】
サイトの構築が終わり切り替えをして良い状態になったら、さくらインターネットのサーバーコントロールパネル→ドメイン項目から該当のドメイン(例:example.com)を追加する。
同時に「Web公開フォルダ」を該当のディレクトリに指定。
ただし、下記ヘルプのSTEP2「ネームサーバの変更」はやらない……というかそもそもアルファメール側でそれは出来ないようだし、今回の作業趣旨と違う。
参考ヘルプ:【新コントロールパネル】他社で取得・管理中のドメインの設定方法

【手順2】
メールについてはアルファメールを継続利用するので、さくらインターネットのドメイン設定画面で「メールの利用範囲」の『選択したドメインはメールでは利用しない』にチェックを入れる。
こうしておかないとサイトにメールフォームを設置した場合に、不達になってしまう。
参考ヘルプ:他社サーバにてメール機能を利用する設定【上級者向け】

【手順3】
ここからがアルファメール側での作業。
さくらインターネットのコントロールパネル「サーバ情報」から確認できるIPアドレス(下の画像参照)を、アルファメール管理画面のAレコードに追加。


設定すると「アルファメールを利用する」ボタンが表示されるが、ウェブサーバに関してはさくらインターネットを利用するのでもちろん利用を選んではいけない(「メール」というワードがあるので一瞬押してしまいそうになりますが)。
参考ヘルプ:アルファメール DNSレコード設定

ちなみにレコードの反映は1日6回とのこと
こういった作業の例にもれず、半日~翌日程度は切り替え完了を確認する時間的猶予を見ておく必要がある。
今回も13時ごろ作業をし、各環境での切り替えが目視で確認できたのは17時ぐらいだった。

以上、わりと当たり前の手順だと言えばそうだが、ミスると大変なのでいつも通り手順書を作成して慎重に作業した。

雑感

実は、2020年はこれとほぼ同じご相談が2件、全くの別方面から発生した。
たまたまだと思うが、いずれもアルファメールの「簡易CMS」が課題になっていた。
もちろんこの「簡易CMS」に問題があるとかそういう話ではなく、簡単にとりあえずウェブサイトが構築できるという利便性もあるので、たんに各クライアントがいま求めることとの兼ね合いで生じたものだと思う。

また、フォローをするわけではないが、大塚商会には必ず各クライアントの担当者さんがいらっしゃるようで、クライアントとの打ち合わせにも同席してくれて、直接仕様の確認や方針のすり合わせをすることもできた。
いい意味で日本企業的であり、今風のドライなホスティング会社だとこういう対応は望めなかったかもしれないので、安心できる要素であった。