映画『メイキング・オブ・モータウン』(寸評/感想)

数々の名盤を生んだモータウンレコード創始者、ベリー・ゴーディの回想を中心に語られるドキュメンタリー映画。
この手の音楽映画は劇場の音響で味わわないともったいないし、しかもこの手の作品はいつ上映終了するか分からないので、急いでアップリンク京都に足を運んだ。

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「29歳、フェラーリを買う」が面白い

フェラーリほど、その名前を聞いて極端なイメージを想起させる自動車はないだろう。

クルマが好きな人にとっては純粋に興味や羨望の対象ともなるだろうし、世俗的にはバブリーな人が手を出すある種の「見栄の象徴」でもあるはず。
車体よりも乗っている人間が注目されることもある不思議なクルマであり、ブランドだ。

そんな独特なクルマを、アラサー会社員が買って奮闘するという記事がGQ JAPANで連載されている。
連載:29歳、フェラーリを買うに関する最新記事|GQ JAPAN
 
暗いニュースはいくらでもタイムラインに流れてくるのだから、ちょっと浮世離れしたような話も聞きたいではないか。

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映画『ジョーカー』感想(ネタバレあり)

ジョーカーダンス

「映画館を出たとき、世界がこれまでと変わって見える」ことが名作映画の条件だと聞いたことがある。
映画『ジョーカー』を観て1ヶ月がたち頭の中で反芻してきたが、たしかに世界の見え方がすこし変わったかもしれない。

※以下、全編にわたりネタバレなので、未見の方はご注意ください。

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映画『メランコリック』感想(ネタバレあり)

映画館がそんなに得意ではない。
雑念だらけの性格なので隣の人のモゾモゾ・カサカサが耳につくし、自分の座席位置が悪いと
「あと5列右ならもっといいのに」
という考えがよぎって集中できなかったりもする。

それでも時々、
「これを映画館で観ておかないと俺はきっと後悔する」
という勘が発動する映画がある。
この『メランコリック』がそうだった。

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東京から大阪に移住してわかった、住むところ・食事・言葉の違い

大阪お好み焼き

世の中の会社では年度初めだけではなく、7月1日だったり10月1日着任での転勤も多い。つまり1年中、大阪への転勤が決まって東京から引っ越してくる人がいるということだ。

私は2013年に東京から大阪へ転居した。
いい歳になってから移り住んだ大阪は新鮮で、10年経ってもどこか観光気分ですらある。
同時に東京との違いについて、ことあるごとに考えてきた。

このエントリーはそんな大阪ビギナーのおじさん的主観で書かれたものだが、少しでも新生活の不安や疑問を解消する小ネタになれば嬉しい。
なお、東京で住んでいたのは豊島区・中野区・練馬区と東京23区の西寄りかつ庶民的なエリアなので、そこもいちおう含んだうえでお読みいただきたい。

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書評:曖昧さが残る場所―競艇場のエスノグラフィー―(現代風俗学研究第13号)

ウェブディレクターという仕事上、UX(ユーザーエクスペリエンス)という概念と向き合う機会が多い。
そしてその中で使われる「エスノグラフィ」というとっつきにくい用語が突然、ネットラジオから耳に飛び込んできた。

私の好きなラジオ番組「東京ポッド許可局」内で、サンキュータツオ氏が『競艇場のエスノグラフィ―』という論文を紹介していたのだ。


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