盛り上がっていないけど、大阪万博開催とIR(統合型リゾート)誘致はきっと超大事な話題。なぜなら……

2018年11月23日に、2025年に実施される万国博覧会の開催国が決定、つまり大阪万博が開かれるかどうかがわかる。
ライバルはロシアとアゼルバイジャンで、一部では大阪優位という話もあるが、もちろん蓋を開けてみないとわからない。
毎日新聞によれば、大阪への誘致費は36億円らしい。
しかし大阪在住の私の主観で恐縮だが、今回の大阪万博の誘致に関して驚くほど話題に出ず、盛り上がっている感じはない。
おそらく「よーわからん」というのが市井の人の感想で、東京五輪も開催が決定してから盛り上がったし、それが世のならわしかもしれない。

たとえばGoogle Trendsにて「大阪万博」で引いてみてもこのとおり。ほぼ横ばい。

「大阪万博」

この中には太陽の塔で有名な1970年の万博の跡地「万博記念公園」に関連した検索も含むだろうから、余計に心もとない。

同時に、大阪への誘致が期待されつつ一般層の関心はあまり高くなさそうなIRいわゆる「統合型リゾート」も調べてみる。

「統合型リゾート」

こちらも法案などがニュースになった時だけ瞬間風速が大きくなるが、あとは凪である。

大阪万博に関しては、下記のようなかなりクリエイティブで手の込んだフリーペーパー「はじめて万博 最終号」なども発行されていて読み応えもあるのだが、あくまで有志による草の根活動のようだ。

読んでみると、この冊子もやはり「盛り上がらなさ」に危機感を抱いて発行されたような経緯が感じ取れる。
奇抜ではあるが分かりやすく、素晴らしい内容だった。

いずれにせよ私個人の中ではけっこう盛り上がってきている、ていうか、もし万博もIRも誘致されないとなると大阪はやばいかもしれない。
 
なぜなら、リニアモーターカー(リニア中央新幹線)開業の問題とも関係すると思っているからだ。

リニア中央新幹線は名古屋開業の後、大阪開業まで最短でも10年

JRの公式サイトによればこうだ。

開業時期について、品川・名古屋間の開業は2027年、大阪市までの全線開業は2045年を予定していましたが、財政投融資を活用した長期借入により、経営の自由、投資の自主性を確保し、健全経営と安定配当を堅持しつつ、長期、固定かつ低利の財政投融資からの融資による経営リスクの低減を活かし、名古屋開業後連続して、大阪への工事に速やかに着手し、全線開業までの期間を最大8年前倒すことを目指して、建設を推進します。

引用元:リニア中央新幹線全線開業のプロセス

 
かんたんに言うと
「名古屋まで開通した後、18年かけて大阪も開通…させるつもりだったけど10年に早まるよう、いちおう頑張ってはみるよ。」
ということだろう。

言うまでもなくその10年なり18年は、東京発信のヒト・モノ・カネの動きが名古屋までで止まりやすくなる。
別の見方をすれば一極集中・一人勝ちの東京と、日本一の売上を誇るトヨタ・名古屋の強い経済圏が確立するということにもなる。
この関西圏にとって置いてけぼりの状況が、2020年代後半から発生するわけだ。
もちろんその頃には万博も終了してはいる。
ただ、ポスト万博としての経済効果も生み(後述の日本総合研究所の調査レポートによれば年間4100億円。そんなにうまくいくのかは別として)、そこにIRという集客力の高いコンテンツが常設されていることで、多少はダメージを軽減できるんじゃなかろうか。
本来なら、こういうイベントごとがなくとも関西圏が停滞しないような政策が立てられるべきなのでしょうけど。
 

大阪万博とIR(統合型リゾート)の経済効果は2.6兆円

日経新聞の報道などによれば2025年単年で、大阪万博とIR(統合型リゾート)誘致決定による関西への経済効果は2兆6000億円。
【参照元】
日経新聞「万博誘致、変わるインフラ
・ソースとなる日本総合研究所の調査レポート「夢洲における万博・IR(カジノを含む統合型リゾート)の概要と課題について

これは大阪府の平成30年度予算5兆4,744億円のうち一般会計2兆5,543億円とほぼ同レベルだ。



引用元:大阪府 平成30年度 グラフで見る府税

 
もちろん、箱モノへお金が流れるという懸念もあるし、税金の無駄使いやくだらない取り組みも生まれることは容易に想像でき、それは今から頭が痛い。
実際、誘致のプレゼン内容にも”数千万人が来場する万博で、遺伝子データを活用したマッチングなど、新しい出会いを応援する”万博婚なるものが盛り込まれているらしい。
ちょっとオラ寒気がしてきたぞ。
その他、おそらく治安なども含めて様々な市民の生活上の問題も発生するだろうから、短絡的には歓迎できない。

しかし、上記のリニア問題や、そもそも2020年以降冷え込む経済や人口減少が確定的な日本の将来において、人が集まる仕掛けはやはり”ないより全然マシ”ではないだろうか。

そして、夢洲・舞洲・咲洲(ゆめしま・まいしま・さきしま)という埋め立て地は、かつての行政の負の遺産として君臨し、一部商業施設もあるものの超・広大な空き地となっている。

そんな場所がいよいよ生まれ変わるかも……という期待感が、誘致決定前の本日・2018年11月15日時点では微かにあるのだ。

2017年11月27日 追記

大阪での開催が決定となり、賛否含めて世論がかなり盛り上がりはじめたようです。
というわけで、改めて本日現在のGoogle Trendsを掲載します。

はい、やはり極端なほど上昇していますね。

当然のことながら、どういう内容でどう進めるかが非常に重要で注視していきたいところ。
万博誘致のアドバイザー・府特別顧問の、ホリエモンこと堀江氏のツイート↓↓